社会的使命感と、ホタルと、おとうふ。
(今回は、柄にもなく長々とお話ししてしまいました。どうぞ最後までおつき合いください) |
最近、異常気象や地震など災害の被害の話がよく聞かれます。 恐いことなので、平時あまり考えたくはないのですが、 なにもない時でないと、いざという時のための準備は出来ないんですよね。 思い起こせば7年前、サラダコスモ社長中田がアルゼンチン視察から帰国、 その報告が会議室でありました。今でも鮮明に覚えています。岐阜県の当時の梶原知事からの要請で、 非常事態の食糧確保予定地に アルゼンチンが検討されていました。 サラダコスモUSAの農場を経営している 実績をかわれて、中田に相談があったそうです。 中田はその旅で、アルゼンチンはオーガニックの土地だと確信したそうです。 首都ブエノスアイレスから1000キロの真っ直ぐな道をバスで移動中、 フロントガラスに雪のようなものが降りかかってきます。 真夏のアルゼンチンで・・・・? と思って車を止めて見ると、 それはホタルの大群でした。 そして、 畑を耕すトラクターの後には鳥が群れをなして飛んでくる。 畑で掘り起こされたミミズや オケラをついばみに集まって来ているのです。 日本で幼い昔に見た光景がここには、残っている。その時感じた。 日本がなくしたものを、地球の裏側アルゼンチンで見つけた。 帰国して早速知事に報告した。可能性はあると・・・。 |
昨年、大豆がはじめて収穫できました。
大豆の世界相場の高騰もあり、急きょ 600トンを日本に持ってきました。
しかし、大豆をお醤油屋さん、味噌屋さん、お豆腐屋さんなどに販売にまわりま したが、
中々商談は進みません。
みなさん、ギアリンクスの趣旨は理解していただけるのですが、
原料としての 大豆の価値を認めていただけるところまでには、いかないのです。
緊急時に食料を確保するためには、平時からある程度の影響力とアルゼンチンや、
隣国パラグアイとパイプをもっている必要があります。
(大変な時だけ、助け てとは、虫のいい話ですよね)
そして、アルゼンチンの大豆には魅力がいっぱいです。
★日本とは、季節が逆な南米、日本で今季不作でも 半年後アルゼンチンで確保できる。
★ホタル舞うオーガニックな大地。
★アルゼンチンは、政治的に親日的。
★日本人移民農家が多く(岐阜県人会もあります)
遠く離れた故郷に思いを馳せ、協力をいとわない。
★アルゼンチンは、食料自給率が100%を超えている。
(日本は26%2002年度カロリーデータベース)
緊急時のことは平時あまり予測すらしませんが、
起こりうる要素はたくさんありま す。
その時、ギアリンクスが存在する限り食料を確保し、
日本に持ってくることができます。
その時に備えて、利益を確保し、
そのたくわえを緊急時に放出する。
それがギアリンクスのミッション(社会的使命)です。
もちろん、ギアリンクスの活動だけでは、
すべてが足りるわけではありません。
そこで、生まれたのがアルゼンチンの大豆で作った
「ギアリンクスのおとうふ」です。
このおとうふを知ってもらうことことで、こんな活動をしている
民間のプロジェクトがあることを知ってもらえたら
このおとうふを食べてもらうことで、この思いを共有できたら
そして
同じような輪が、もっともっと広がって行くことを願っています。
「ギアリンクスのおとうふ」は、
おとうふであり、
掛け橋であり、
思いを伝える手紙のようなものであり、
活動そのものでもあるわけです。
その味は、とても力強い味がします。