野菜に夢中!サラダコスモ:簡単便利なカット野菜とモヤシやスプラウト野菜の生産者「サラダコスモ」はロハス(LOHAS)の会社です

ザンビアのトマトと『ちこり村国産十八雑穀』

 

○IMG_3642-c

サラダコスモ ちこり村
筧(かけひ)芙実子さん

入社2年目。

サラダ農園で栽培の仕事を経験した後、この春からちこり村の広報を担当する。

2010年~2012年青年海外協力隊のボランティアとしてザンビア共和国に赴任。

 

ザンビアのトマト

なりたいと思ったのは、中学生の時。北朝鮮の飢餓のニュースを見て。

願いが叶ったのは、それから約10年後、大学院生の時。

青年海外協力隊のボランティアとしてザンビア共和国に2年間派遣されることになった筧さん。

目的は、農業技術普及のプロジェクト派遣。農業事務所の担当者が2週間で移動になり、

頼る人も無いままとにかく現地をバイクで回ることに。

その村の名前は「チリヤエーカ村」。英語で話しかけると煙たがられ、

聞きかじりの片言の現地の言葉を交えて、分かったことは、

村の人たちが「一年中トマトを食べたい」と思っていること。

ザンビアには雨季と乾季があり、同じ方法でトマトを育てていたため乾季には収穫できても、

雨季には雨で苗がダメになっていました。

大学では国際開発を専攻していた筧さんをはじめ、ボランティアの人たちは、

けっして農業の専門家というわけではありません。

大切なのは現地の人たちの話を聞いて、現地にあったやり方で、

現地の人たちと協力して一緒に農業を行うこと。

そんな筧さんたちがとった方法は「雨避けトマトプロジェクト」

雨季の間ビニールハウスを建てその中でトマトを育てるという作戦です。

その作戦は見事に功を奏して、一年中トマトが食べられるようになりました。

潜在能力

その後、ザンビアの農業事務所に宮城県丸森町の農家の方が農業技術指導にやって来ました。

日本人の自分が日本の農家さんのポテンシャルの高さに感動し、

自分も農業に携わりたいと思った瞬間でもありました。

日本の農家さんはすごい。

そして起こった2011年3月、東日本大震災。

何かしなくてはとザンビア人の同僚に相談すると、一緒にスーパーの前に募金箱を持って立ってくれ、

あっという間に1万円という金額が集まったのです。

100円あれば野菜をたくさん買うことができる、現地ではとても価値のある金額です。

農業を教えてくれた東北の皆さんを心配し、自分にも気遣う声をかけてくれる。

ザンビアの人たちの力になりたいと海を渡りましたが、逆に助けてもらっている、助けてもらえる。

それを知った丸森町の皆さんもザンビアのことが大好きになり

研修生の受け入れなど交流が続いています。

ちこり村の国産十八雑穀

岐阜県下呂市萩原町四美地区。縄文米の産地です。

生産者である南ひだヘルスファームは住民の皆さんによって設立された

ぎふクリーン農業(減農薬栽培)を実施している農業のプロの皆さん。

そんな農家さんが本業とは別にボランティアで、地域の元気のため、健康に良い縄文米を育てて、

畑を休耕地にしてしまわないように作り続けています。

青年海外協力隊での経験を経て、農業を通して地域貢献をしたいとサラダコスモに入社した筧さん。

この春からちこり村の広報として初めて取り組んだ仕事が、「ちこり村国産十八雑穀」。

四美地区の縄文米(赤・黒・緑米)の普及の願いも込められています。

○IMG_0131

【取っけえべえ28号】


関連記事

上へ