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アルゼンチン アンデス農場
「アンデスの厳しい環境と甘〜いぶどう」
次に我々一行が向かったのがここから約1,000km離れたアンデス山脈のふもとのアルベアール市にあるアンデス農場です。
アルゼンチンの東の端から西の端まで東西横断約1000km13時間の旅です。
次の日の朝にアルベアール市に到着しアンデス農場を視察しました。
アンデスギアリンクス農場 600ha アンデス移住地は現在4家族の日系移住者が暮らしています。
ここはかなり少数の日系移住地となっていますが
その理由として土壌にかなりの塩分が含まれているのです。
しかも、気候が乾燥で少雨。穀物栽培はほとんど無理でしょう。
今現在はぶどう、もも、すもも、洋ナシなどを栽培して
現金収入を得ているそうですが、かなり厳しい状況だそうです。
というのもアルゼンチン政府は穀物優先の農政ですから
なかなか果物はお金に換えにくいのだそうです。
しかもアンデス移住地の地理的な不利もあるそうで、
輸出しようにもブエノスアイレスまで約1000kmと輸送コストがかかりすぎ、
しかもブエノスアイレス港の使用料がかなりの高価らしいのです。
チリの港までは約400kmですがアンデス山脈越え、そして国境越え。
こうなると果物を作ってもやはり近くの都市でしか販売できない。
そうすると価格は安くしか買ってもらえないと不利なことばかりだそうです。
アンデスギアリンクス農場の米さん一家のぶどう畑を見せてもらいました。
この地方はワイン用のぶどうの産地で
ぶどうの栽培には非常に適した土壌だそうです。
四季のはっきりとした温暖な気候で
特に降水量の極めて少ない乾燥した長い夏と
豊富な日照量と昼夜の気温差が時には20℃近くと非常に大きいことで
糖度の高い良質のぶどうを収穫できるのだそうです。
しかも、有機栽培で安心。
日本のぶどうの糖度はせいぜい20度ですが
こちらではワイン用のぶどうがなんと糖度26度です。
半信半疑、私も一粒試食してみました。
あま〜い!!本当に甘いのです。
今までに食べたことのないぶどうの甘さ。
これは食用でいけるのではと思いましたが
アルゼンチンでは食べることはないそうです。
日本人なら喜んで食べそうなのに。
日本への輸出はというと先ほども述べたとうり、地理的な不利など多くの問題があるそうです。
ちなみにワイン用のぶどうは1kg15円ほどでしか売れないのだとか。
ワインも1リットル30円というのがアルゼンチンの価格です。
ギアリンクスは日系移住者への手助けをするという理念もあり、
出来ればアンデス農場で何か新しいものを日系移住者の方々と作り出したいと考えています。
バラ油、ローズヒップティー、にんにく、果物を使った100%ジュースなどなど。
にんにく事業は実際少しずつ進行しており、そろそろ輸入されてくるのではないでしょうか。
また、私の所属する岐阜中津川蒸溜蔵ではアンディーヴ・グラッパ44°を販売しています。
グラッパというのは、そもそもぶどうの絞りかすを発酵させたアルコールを蒸留して作る、ぶどうの香りを程よく残す美酒です。
中津川蒸溜蔵ではチコリの根っこを使用して作っていますが、
アンデスでは上質のグラッパを作ることが出来るのではないでしょうか。
アンデスのふもとで有機で育てた糖度の高い良質のぶどうの絞りかすを
アンデス山脈の伏流水を使用して、日本から遠く離れたアルゼンチンで暮らす日系人の方が作った本場のグラッパとして。
もし、こういうことが出来るのなら少しでも協力して行きたいと思いました。
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