社長の気持ち『グローバルなプラットフォーム』
『青い山脈』―1957
豊かな農村風景の中、
木造作りの駅舎のプラットフォームに煙を吐きながら滑り込んだ1台の汽車が1957年を運んで来ます。
これは、映画「青い山脈」の冒頭シーンです。
実はこの風景は、今から55年前のここ、中津川・恵那の風景なのです。
懐かしい木造作りの駅舎や高校の校舎、駅前通りの風景などが広がります。
‘子ども芸術・文化を育てる会’の代表も務める中田は、
この「青い山脈」の上映会を地元中津川で今年2回開催しました。
スクリーンには、新旧世代の対立や閉鎖的な田舎の町の風潮の間で葛藤する若者たちの姿と同時に
豊かで懐かしい田舎の風景が映し出されます。
『リニア中央新幹線』―2027
2027年、リニア中央新幹線が首都圏―中京圏の区間で先行開業予定です。
その際には、リニア新幹線が中津川駅に停車するようになります。
いくらリニア新幹線が中津川に停車するようになっても中津川に何の魅力もなかったらどうにもなりません。
中津川が観光的にも文化的にも豊かな街でなくては。
中津川で「青い山脈」の上映会を行った時、
舞台挨拶のために訪れた出演者の俳優 宝田 明さんが「町並みは新しくなっているが、
山や川の流れは、当時のにおいがプンプンして『青い山脈』の空気が感じられる」と懐かしそうに語ってくださいました。
また「中津川の人々はみんなあったかい。55年前と変わらない。
はじめて会う人にも気さくに声をかけてくれる」と喜んでいただきました。
中津川の未来は、リニアモーターカーが運んで来てくれるわけではありません。
青い山脈のあの頃の空気を守りながら魅力のある街創づくりをして行こうと、
我々地元の人間が考えて初めて見えてくるものだと思います。
『プラットフォーム』―ここから未来へ
‘子ども芸術・文化を育てる会’が応援する団体の一つに中津川市のバレエ教室、舞踏ゆきこま会があります。
和太鼓のあるミュージカルで地元の文化・日本の文化を大切にしつつ、
ブタペスト、ウィーン、パリ、ザルツブルグ・・・など
ヨーロッパでの公演も経験している世界にも通用する舞踏ゆきこま会です。
今から4年前、中田はオーストリアのウィーンを訪れ、少年合唱団のステージを鑑賞しました。
その歌声・芸術性に感動しましたが、
同時に舞踏ゆきこま会も世界に通用する中津川の宝になるのではないかと思ったのです。
まずはこんな文化資源があることを市民のみなさんを始めにもっと知ってもらいたいと、
舞踏ゆきこま会の公演会を2011年中津川市で5回、2012年東京で2回の公演を実現させました。
(※追記 2013年南米講演も実現しています)
海外で得た情報やアイデアを中津川に持ち込んで、
中津川が“良い街づくり”の世界の模範になれたらおもしろいんじゃないかと思っているのです。
街の入口、プラットフォームに煙を吐きながら汽車が滑り込んできたり、
未来を運ぶリニアモーターカーが停車したり、
時にはユーロスターやタリス(ヨーロッパ特急)が通過するプラットフォーム、
まさ にグローバルなプラットフォーム(笑)ではありませんが、
そんな街の入口づくりに取り組みたいと思っています。
どんなプラットフォームから旅を始めたいですか?
プラットフォームはプラットホームでもあります。自分の足場(ホーム)をしっかり固めて、未来の街づくりへ出発です。株式会社サラダコスモ 中田智洋
【取っけえべえ21号】と同内容