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南米大陸初上陸No.2

 

南米研修レポート

信州第二工場 山口 拓

【参加者】 中田社長、中村、鷲見、大友、山口(計5名)

【訪れた国(訪問順)】 ペルー  パラグアイ  アルゼンチン  ブラジル

その2.【パラグアイ】

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首都:アスンシオン

通貨:ガラニー

人口:680万人

公用語:スペイン語

主な産業:農業

名所:イタイプダムなど

第二の訪問国はパラグアイ。

首都アスンシオンで日系人が経営しているホテルに宿泊した。

パラグアイはどちらかと言えば、「田舎」というような雰囲気の国で、

首都アスンシオンでも大きなビルやショッピングセンターは

空港の近くまで行かないとあまり見られなかった。

道路の舗装もある程度されているが、

所々でアスファルトが取れてパラグアイらしい赤い土が剥き出しになっていた。

しかし、ペルーと比較して治安の面で緊張感のある雰囲気はそこまで感じられず、

良い意味でのんびりとした雰囲気が漂っていた。

ただし、川沿いにスラムのような場所があり、

そこは近づき難い雰囲気があった。

車で郊外へ抜けると見渡す限りの平原が広がっており、

大規模な工場が至る所に見受けられた。

サラダコスモの農場近くには大豆から油を取る工場があり、

大豆を積んだトラックが何台も出入りしていた。

ちなみにパラグアイは大豆の輸出量が世界第3位の国である。

物価は日本より若干安い程度で、

ホテル近くの食堂で量り売りランチはワンプレートでひとり5~600円程。

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パラグアイでは、田村さん、山田さん(パラグアイ農場担当当社社員)が

緑豆自社栽培に向けて取り組んでくださっているので、

その現場を案内して頂いた。

およそ1000haの土地を開墾し、

その一部で緑豆のテスト栽培を行っていた。

写真はテスト圃場。

畑を開墾するなかでいくつかの問題があり、ひとつは水はけ。

元々が湿地帯であったため、

水はけが悪く、一度雨が降ると水溜りが出来てしまい作物が育たなくなってしまう。

これは、畑に排水路を切ることである程度解決していた。

二つ目は除草方法。

これは密植栽培で雑草を生えさせない方法が検討されていた。

その他には、鳥害。

鳥が緑豆を食べてしまうのだが、

鳥を追い払うために爆音発生器やネットの設置が検討されているが、

しばらくすると鳥は慣れてしまうため決定的な解決方法は現在模索中とのこと。

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少しの時間であったが、農場での作業を手伝う機会があった。

開墾する際に伐採した木を集めて燃やすという作業だが、大変な重労働であった。

実際に作業を行っているのは地元で採用した従業員の方たちだが、

真夏では40℃近くまで気温が上がる中、

このような大変な作業を進めて月の給料は5万円程とのこと。

調べてみるとパラグアイの都市部公務員が平均月収4万円、

農村部は1~2万円くらいなので、それでも良い賃金なのだろう。

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アスンシオンで立ち寄ったスーパーマーケットで市場調査を行った。

スーパーであったが、映画館が併設され、

家電から簡単な衣料品なども扱っており品揃えは充実していた。

そのようなスーパーマーケットは

アスンシオンで私の見た範囲ではあと2,3店舗あったと思う。

野菜売り場でモヤシを発見した。

ペルーとは違い、袋入りで売られていた。

見た目は茶色っぽく、殻が着いたままだったので

機械で洗浄したような様子ではなかった。

値段はkg単価15500ガラニー =約387.5円。

一袋の内容量は200g程で、一袋は約73.6円。

モヤシを使った料理は、

ビュッフェ形式の料理店でモヤシの酢の物のようなものがあったのを食べたくらいで、

それ以外では見かけることはなかった。

ちなみに、このモヤシのパッケージに「BEAN FLOWER(豆の花)」と

英語で表記されていたので気になって調べてみたが、

モヤシは「BEAN SPROUT」が一般的であり「BEAN FLOWER」とは言わない。

スペイン語では「BROTE DE SOJA」。

商品名として「豆の花」と言う名前を付けているのかもしれないが、

モヤシを「花」とするとはパラグアイの人はセンスが良いな、と思った。

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2月10日、BIOEXPORTS社という

ゴマや豆類を扱う会社の見学をさせていただいた。

パラグアイでは小規模農家が多く、

そういった地方の小農に生産を委託し、その委託生産した作物を販売している。

それらを加工した製品の販売も行っており、

ゴマ油を作っている現場を案内していただけた。

その他にもゴマを使ったコーヒーや、

チアシードと呼ばれる健康食品を使ったクッキーも作っていた。

チアシードは健康食品として南米で流行したらしく、

コレステロールを下げる、肌に良い、ダイエット効果などがあるそうだ。

チアシードはペルーのスーパーでも売られていた。

敷地内に圃場があり作物の試験栽培を行っていた。

緑豆はゴマと輪作が可能とのことなので、

サラダコスモパラグアイ農場でも連作障害を回避するために

ゴマなどの栽培を行う必要があるかもしれない。

5年前から日本との取引も開始し、ゴマの輸出で伊藤忠と取引しているとのこと。

緑豆の取り扱いもあるが、現在年間20tほど。

緑豆は有機認証(JAS)を取得していた。

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【南米大陸初上陸 No.3アルゼンチンに続く】


2015-06-15 | Posted in グローバルチャレンジNo Comments » 

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