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「一斎先生こんにちは」Vol.3 庶民的な古道具屋さん

「一期一会」を大切に 店主の岸本信一さん

前回ご紹介した手作り家具の店の少し東に、古道具屋さんがあります。

店名は「ひとこと市」。「ひとこと」とは控えめなネーミングです。

「お客さまとは一期一会。言葉は多くなくても、良いやりとりをして、良いひとときをつくりたいですからね」と店主の岸本信一さん(76)。「ぼくの名前(信一)の『言』と『一』にもちなんで」と店名の由来を語ります。

そんなに広くないお店には、飲食器やお盆、重箱、玩具、かばん、掛け時計や置時計、家電小物、書画、飾り棚、たんすなどが所狭しと並んでいます。作られた時代、過ぎた年月を反映して、どれも味わいがあります。

面白い物がありました。トビのくちばしのような、キュッと曲がった鉄の穂先を木の柄の先端に付けた「鳶口(とびくち)」です。引っかけて物を動かすのに使った道具。「庭の草取りに便利そう」と観光客の女性が買い求めていきました。

 

「寛懐にして俗情に忤(さから)わざるは和なり」

 

佐藤一斎の名言札は店の脇に。

「懐を広くして『和』を心がけるこの心情は、店を営む心持ちにも通じる」と岸本さん。開業して10年。元サラリーマンの岸本さんは、自宅のある多治見市から「好きなまち岩村」に通って店を続けています。

店主の岸本信一さん

古道具店「ひとこと市」。脇に佐藤一斎の名言札


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