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「なかつがわ今昔物語」Vol.14 恵那山とW・ウェストン

「近代登山の父」も登った母なる山  ふもとの公園に胸像

ほとりの川には滝も注いで……

 

映画「青い山脈」にまつわる話題で、私たちの母なる山「恵那山」(2191m)のことも知っていただけたでしょう。そこで、この山のことをもう少しご紹介します。

 

日本の「近代登山の父」と言われるイギリス人宣教師、ウォルター・ウェストン(1861~1940)。明治の中期、27歳で来日した彼はその5年後に、外国人として初めて恵那山に登りました。日本の各地の高峰に次々に登っていたウェストンですが、山頂からの眺めにひときわ感動したようです。「たとえようもない美しさ」とたたえ、好物のココアを溶いて、何時間もたたずんだということです。

 

この故事にちなんで2001年、中津川市の観光協会がふもとの渓流・中津川のほとりに公園を整え、ウェストンの胸像を建てました。絶景に見入って腕を組むウェストンをかたどり、像の下には彼の半生を説明した銘板もしつらえられています。

 

以来毎年、ウェストンが登頂した5月11日に「ウェストン祭」が開かれ、ウェストンの腕組みポーズがあしらわれたカップでココアが振る舞われてきました。しかし、コロナ禍を機に中止となり、残念ながら、その後は開かれていません。

 

ウェストン公園の空中には、鯉のぼりがつるされて泳ぎ、その向こうには清冽な滝が注いで、とてもさわやかです。公園は知る人ぞ知る「立ち寄りスポット」にもなっています。ヨーロッパではマッターホルンにも登り、日本ではロッククライミングなどスポーツ登山を広めたウェストン。今年は日本山岳会の有志がここに集まり、思いをはせてココアを飲んだそうです。

 

 

ウェストンの胸像=中津川市中津川

鯉のぼりが泳ぐウェストン公園

公園のほとりの中津川には滝が注ぐ


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