【健康キーワード】葉 酸
1941年に貧血予防成分として発見された、
ビタミンB9ともいわれるビタミンB群の一種で、
細胞を新しくしたり、正常な赤血球の形成に
無くてはならないビタミンです。
細胞を短時間にたくさん作る必要のある
胎児には無くてはならない栄養素で、
妊娠初期に特に必要となります。
また、子供から成人まで関係することとして、
約4カ月で寿命となる赤血球のもととなる赤芽球を正常に作る
栄養素としても重要な役割があります。
また、最近分かってきたこととして、
成人の動脈硬化の予防に、
葉酸が重要な役割をしていることが分かってきました。
動脈硬化には、脂肪や糖の取りすぎだけでなく、
葉酸の不足も関係しているんですね。
水に溶けやすく、熱にも弱い成分です。
悪性の貧血になりやすい。
正常な赤血球の数が減ることで起こる貧血で、鉄欠乏性貧血と違って、
赤血球中のヘモグロビンは足りていても赤血球数が足りなくなる
悪性貧血といわれる症状になります。
胎児の神経管閉鎖障害(妊娠初期)の可能性が高まります。
胎児の神経管閉鎖障害とは、
胎児の脳や脊髄になる神経管がふさがってしまう障害で、
奇形や下半身まひなどになる恐れがあります。
成人から高齢者にかけては、動脈硬化のリスクが高まります。
葉っぱの酸と書いて葉酸。
名前のごとく最初に葉物野菜の「ほうれん草」から抽出されて発見されました。
英語では、葉を意味する「フォリウム」から名付けられた「フォーリック・アシッド」と言います。
葉野菜に多く含まれます。
一緒に摂るとよい栄養素は、ビタミンB12(お肉などに多い)です。
細胞を作る時も、赤血球を作る時も、
良きパートナーとして働きます。
やっぱりお肉と野菜を一緒に食べるのが良いようです。
◆1日に必要な摂取量◆
◆( )の数値は、100g中の葉酸の含有量。単位はμg(マイクログラム)◆
菜の花(340)、モロヘイヤ(250)芽キャベツ(240)、ブロッコリー(210)
ほうれん草(210)、アスパラガス(190)、ゆでえだまめ(260)
牛レバー(1000)、鶏レバー(1300)、豚レバー(810)
糸引き納豆(120)、いちご(90)、マンゴー(84)
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