「なかつがわ今昔物語」Vol.7 中山道中津川宿 「駄菓子の白川屋」
旧宿場町にたたずむ子どもの殿堂 3代続くなじみ客も
子どもにとって、安くておいしい「駄菓子」は友。そんな昔ながらのお店が中津川市本町に健在です。旧中山道中津川宿の一角で、何かホッとする雰囲気を醸しています。
明治の建物という木造の小さな店舗に、下校後の子どもたちが硬貨を握りしめてやって来ます。飴に麩(ふ)菓子にゼリー菓子、ラムネ菓子にポン菓子、ミルクボーロにノシイカ……。くじ付きのものもあり、景品はミニ恐竜や水鉄砲など。「あと30円買えるよ」「ぼくはあと70円」。決まった〝予算〟の中で子どもたちは頭をめぐらせます。
この店「白川屋」は、元は手作りの和菓子屋だったそうです。「まんじゅう、ようかん、からすみなどを祖父母が作っていました」と店主の糠谷明憲さん(61)。「からすみ」は魚の珍味カラスミに似せた米粉の蒸し菓子。この地方に伝わるものです。
糠谷さんは「近くに大型スーパーが開店した平成の初めごろに駄菓子とお茶の葉をメインに切り替えました」と店の来し方を語ります。スーパーは店名を変えたり、撤退もあったりしたのに、駐車場もない白川屋は地道に今日まで。根を張った強さを感じます。
「中高生や帰省した大学生も来てくれます。孫と一緒に高齢の方も。3代なじみのお客さんもいます。そんなだから、細々とした商売だけどやめることはできません」
所狭しと並ぶ商品は約100種類、売れ筋の値段は11円から110円(税込み)。平日は午後1時ごろから、土日は午前10時ごろから開き、夕5時ごろまで営業しています。

店主の糠谷さんは、やさしくお客さんを見守る=中津川市本町

何げなくたたずむ「白川屋」
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「なかつがわ今昔物語」Vol.6 東山道「神坂峠」
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