「一斎先生こんにちは」Vol.6 明知鉄道岩村駅
ちょっと寂しいけれど……実は〝ホット〟な街外れの駅 旅人たちの熱い記述
佐藤一斎のふるさと、恵那市岩村町には、本通り(重要伝統的建造物群保存地区)の外れに小さな鉄道駅があります。明知鉄道の岩村駅です。恵那市の中心部と「日本大正村」がある明智町を結ぶ明知鉄道。元は国鉄だった約25kmの単線の中で、岩村駅は明智寄りの中間にあります。
人口4500人ほどの岩村町。岩村駅も1日の平均乗降客は300人に満たないのですが、町の豊かな歴史を反映してか、ぬくもり、そして意外な国際性があります。
駅舎内に自由記述のノートがあります。それを見ると――。
「初めて明知鉄道に乗りました。紅葉を見ながら進む鉄道旅が楽しい」
「伝統の街並み、ステキでした。五平もちサイコー」
「みんなとても優しくて温かい気持ちになりました。ポストカードをくれたり、おいしいかんからもちのお店を教えてくれたり」
五平もち、かんからもちは、昔ながらの名物です。
94歳、70歳、65歳の女性3人が「初めての母娘そろっての旅」で岩村を訪れた、との記述も。
千葉から、鎌倉から、豊橋から、神戸から、沖縄から……ページをめくると、日本中から来訪があることがわかります。
そして英文も。「Beautiful town with super friendly people……」。米オレゴンから初めて日本に来たというスコットさん、ベッキーさんのカップルは、街の景観と市民の気さくさを賞賛しています。オーストラリアなどからの来訪記述もあります。
「我れ恩を人に施しては忘る可(べ)し 我れ恵を人に受けては忘る可からず」――駅舎には、触れ合いの要諦を説く一斎の名言札が掛かっています。

ちょっと寂しい岩村駅のプラットホームと駅舎

ちょっと寂しい岩村駅のプラットホームと駅舎

岩村駅を利用した人たちの旅の記述=駅舎内の自由ノートから

岩村駅を利用した人たちの旅の記述=駅舎内の自由ノートから
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「なかつがわ今昔物語」Vol.9 「昭和100年の『中津川レトロ』総集編」展
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