またお会いしましょう。【心はひとつ 豆腐100万丁支援】 東北地方1万5000キロの旅
東北に【心はひとつ】パラグアイのお豆腐を届けるために
トラックを運転すること9往復を数えました。
4月15日
震災直後の日本は、多くの工場が被災したこともあって物不足が続いていました。
南米パラグアイの日本人移住農家さんが故郷日本のためにと送ってくれた大豆は届いていましたが、
パッケージのフィルムが不足していて中々お豆腐を作ることができずにいました。
その準備が整って、やっと【心はひとつ豆腐】をトラックに積んで東北に出発したのが4月14日。
一番目の訪問地気仙沼に着いたのは日付が変わって15日のことでした。
この日出会った風景、人々のことはやはり特別です。
最初の訪問地「紫会館」は高台の途中に建っているのですが、
そこへ登る階段30段を、膝まで津波に浸かりながら助かったご家族と知り合いました。
こうして知りあってお話ができるのも、今日「生きているから」と話されていました。
お会いできて本当によかったです。
福島県
緊急避難準備区域20キロ圏内。
この微妙な線引上にいる人々は、
家族がバラバラになったり支援の手が届いたり届かなかったりといった問題が出てきます。
そんな行政の手が届かない部分のフォローをしているのがNPO団体やボランティアの皆さんです。
南相馬市で立ち上がった「みちのく支援隊」。
その支援を受けてビジネスホテル六角さんは、必要な場所に必要な食料品の仲介を行っています。
六角さんと知り合えたおかげで南相馬市にもお豆腐を届けることができるようになりました。
ボランティアのみなさんには、本当に頭が下がる思いです。
最近届いた六角さんからの手紙には、
今まで家族のために畑を耕していた人々の「目標のない生活」と「除染」のことが綴られていました。
運が良い仮設住宅
仮説住宅に入居=自立を意味します。
それは地方自治体の援助が届かなくなるだけでなく、
全体を把握する人がいない、リーダーの不在を意味します。
たまたま抽選で当たった知らない人同志の集まりで自治会長不在の共同体はとても混乱します。
小泉中学校仮設住宅。ここには、及川さんがいます。
自分の車で120世帯400人にお豆腐を一件、一件配って下さいます。
大変な時だからこそ、自分のことだけ考えずに、労力を惜しまないリーダーが居るかいないかで、
その仮設住宅の運が良いか悪いかが決まってしまいます。
私たちがお豆腐をお届けできるのもそんなリーダーがいるからです。
またお会いしましょう。
最初の訪問で届けられたお豆腐は、たった3500丁でした。
度々東北を訪れるうちに、一人また一人と出会う人が増え、
人の輪が広がると今や、一週間に2万丁のお豆腐を届けることが出来るようになりました。
改めて人のつながりの力を感じます。
度々伺っていると「また来てくださいね」と声を掛けられるようになりました。
そうなると、うれしくてまた行こうと思います。
再(度)あう(会)の度会さんが、笑顔で語ってくれました。
【取っけえべえ!16号】