おいしい発芽野菜レシピ

\管理栄養士コラム/ 子大豆もやしの栄養がもつ肌への影響

管理栄養士の粥川です。
今回は、加齢による悩みの一つ「肌の悩み」と「食」の関連に関してお伝えしていきます。

人は毎日の生活の中で様々な刺激を受けながら生活しています。
忙しい日々の中、食生活が乱れたり、睡眠をしっかり取れなかったり、学校や会社でのストレスがあったりと体力面、精神面で様々な悩みを抱えながら生活している人が多いのではないでしょうか。
人それぞれ生活環境は違いますが、共通しているのは誰しも年を重ねていくということです
加齢により悩みの数も増えていきます。

加齢による悩みナンバー1「肌の悩み」

特に女性にとって加齢による悩みの一つに肌に関する悩みがあると思います。
加齢はもちろん、紫外線、ストレス、乾燥、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れなどが原因で肌トラブルが起こってきます。
肌にトラブルが起こることで実年齢より老けて見えたりします。
今年は特にコロナ渦でマスク生活が続き、マスクをすることで口の筋肉をいつもより使わないので、表情筋が衰え、マスクで肌が乾燥し、ほうれい線が入ったり、肌がたるんできます。

肌のケアは「食べるもの」から考えよう

肌が老化していくのを防ぐために毎日化粧品を使ってスキンケアをすることはとても大切です。
外側からのケアはもちろん大切ですが、内側からのケア、すなわち「食べること」も大切です。
私たちの身体を支えているのは食べ物で、肌は内臓の鏡だといわれています。
そのため、食生活を見直し、カラダの内側から美しくしていくことで、外側の美しさも手に入れられます。

食べ物には様々な栄養素が含まれており、その栄養素がカラダに働きかけ美容や健康に役立っています。

大豆もやしに含まれる「大豆イソフラボン」が肌の悩みを救う⁉

肌に良いとされる栄養成分の一つとして「大豆イソフラボン」があります。
この「大豆イソフラボン」は名前の通り、大豆や大豆製品に多く含まれています。

また、大豆製品の一つに「大豆もやし」があります。
もやしは「安い」というイメージが強いかと思いますが、安い以外に、実は栄養価の高い野菜でもあります。
中でも大豆もやしは女性に嬉しい栄養素が豊富です。

大豆もやしにはどんな栄養素と効果があるの?

大豆もやしは大豆を発芽させたものです。発芽すると元の豆にはない「ビタミンC」や消化酵素「アミラーゼ」が合成されます。

  • ビタミンCは老化予防や美肌作りに働きかけてくれます
  • アミラーゼは消化を助け胃腸の調子を整えてくれます

 

大豆もやしは大豆が原料の為、たんぱく質に含まれるアミノ酸が豊富です。リジン、トリプトファン、アスパラギン酸、GABAなどが含まれます。

  • アミノ酸のリジンは免疫機能を高めてガン予防が期待されています
  • トリプトファンは神経伝達物質に作用し、不眠症、うつ病改善が期待されています
  • アスパラギン酸は疲労回復効果が期待できます
  • GABAは気分が前向きになるので、落ち込んでいたり、イライラを解消してくれます
  • GABAには血圧高めの方の血圧を下げる効果があります

 

その他にもこんな栄養素と働きが!

  • 食物繊維は便秘、肥満予防、動脈硬化、糖尿病などの予防が期待されます

 

美容面で注目のビタミンCも含まれています!

美容面において特に注目したい栄養素ビタミンC
美肌効果が期待できる栄養素として知られています。
ビタミンCには、強い抗酸化作用があり、紫外線によるメラニンの生成を抑え、シミ、そばかすなどの色素沈着を防ぎ、コラーゲンの生成を助ける働きがあるためです。

肌のハリ、弾力を保っているコラーゲンは肌の真皮の約8割を構成しています。それが加齢や紫外線などが原因でどんどん減少し、だんだん肌を支えることができなくなり、たるみ、しわが入っていきます。その他、コラーゲンは骨や血液をつくる重要な役目もあります。

コラーゲンの合成にはビタミンCが必要なので一緒に摂ると効果的です。

大豆イソフラボンってなに?

更年期障害の予防や骨の健康を維持してくれる女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きをし、女性の美しさや若々しさを手助けしてくれる栄養素です。

大豆もやしは大豆よりもヘルシーに大豆イソフラボンを摂取できます。

大豆と大豆もやしの100キロカロリーあたりの栄養素を比べると、「大豆イソフラボン」が1.3倍、葉酸が4.5倍、食物繊維が1.6倍、そして血圧を抑制し、精神を落ち着けてくれるGABAが6倍も含まれています。

栄養素豊富でヘルシーな大豆もやしで大豆イソフラボンを積極的に摂っていきましょう。

大豆イソフラボンには以下の働きがあります。

  • 美しい肌をつくる。
  • 体内のホルモンバランスを整え、月経前の不快な症状をやわらげる。     
  • 更年期の症状を軽減し、イライラ、不眠などを改善。
  • ガンのリスクを下げ、乳がんの予防効果
  • 閉経後の過剰なカルシウムの流出を防ぎ、骨粗鬆症予防
  • 肥満、高血圧などの生活習慣予防

 

このように大豆もやしには、大豆イソフラボンやビタミンCなど女性に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。

また、肌によいとされる栄養素として

  • うるツヤ感を生み出す、ビタミンA(レバー、うなぎ、乳製品など)
  • 老化防止効果がある、ビタミンE(植物油、ナッツ類)
  • カサカサ、しわを改善する、ナイアシン(肉、魚、ナッツ類、きのこ類など)
  • 皮膚、髪の毛を健康に保つ、ビオチン(レバー、ナッツ類、卵、魚など)

 

単独で摂るのではなく、様々な食材をバランスよく摂ることで相乗効果があります。

子大豆もやしは様々な料理にアレンジしやすい野菜であり、良質なたんぱく質も摂れるので、美容と健康の為にぜひ使っていきたい食材のひとつです。

 

 

参考図書
植木もも子「知識ゼロからの野菜入門」幻冬舎、2010年
中沢るみ「野菜の新常識 体にいい食べ方はどっち!?」扶桑社、2016年
浅尾貴子「うるツヤ感を生む、新しい食べ方 美人になる栄養学」メディアファクトリー、2012年